MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~SPRING 2022~

4月に幕が上がったACT2もあっという間に千秋楽を迎えてしまいましたね。。。
本当にあっという間だったなぁ。24flowersの歌詞にもあるように「楽しい時は時間があっという間で」、1ヶ月半くらいあった公演期間が一瞬のうちに過ぎてしまいました。

全体としてはこれまで以上のストーリーのテンポの良さと楽曲のキャッチーさが印象的で。ストーリーに忠実ではあるものの、かなり絶妙な塩梅で再編されて、しっかり舞台ならではの本になっていたように感じられました。メインストーリーだから長いとはいえ、第4回公演だけを3時間以上もかけて丁寧に描いてるのが嬉しかった。しかも、それだけ丁寧に描いても充実しすぎてて体感秒で過ぎちゃうんですよね。
今回は曲の力も物凄くて。いや、Yuさんの生み出す楽曲は今までのものも十分凄かったのだけど。それを凌駕する物があって、歌の持つ意味合いが深くなってた。一度聴いただけですぐ覚えちゃったし、歌詞も素敵で聴いていて温かい気持ちになれる、そんな楽曲ばかりでした。トルライの時に、ACT2迎えるのは嬉しいけどブルスマやらなくなっちゃうのが嫌すぎるって散々ゴネてたけど、今となっては24flowersも同じくらいに大切な曲になりました。振り付けもいつものことながら歌詞とリンクしてて楽しいし、大好き。

脚本や演出、楽曲だけでなくて、各セクションの輝きが積み重なって生まれたのが伝わってきて、エーステは本当に素敵なカンパニーなんだなぁと改めて感じることが出来た、そんな温かな春色な作品でした。

前置きが長くなってしまったけど!以下、観劇しての感想やあれこれです。

新劇団員

千景さ〜ん!!!
もう新劇団員というと脳直で歌っちゃう(笑)

今回は何と言っても6人目の劇団員が加入して、家族になるまでの物語。
至いわく「チート」な千景さんを誰が演じるのかなぁって期待と少しの不安も抱えながら情報解禁を待ってたらまさかの染さまで。動揺しすぎた結果、30分の情報解禁番組を観るのに1時間以上かかったのも懐かしいなぁ。
まぁ染さまなので!キャスト解禁後は不安など消え失せ、ただただ楽しみな気持ちで迎えた東京公演。実際観てみたら期待を遥かに超えて来るから、こっちの方が情緒不安定だわ!ってキレたくなるくらいには笑ったし、めっちゃ泣いた。

第5幕は劇団に加入して、「家族」になるまでのお話。オーガストを見殺しにしたディセンバーへ復讐心に駆られる1幕から、記憶を取り戻したディセンバーと向き合い、そして舞台に立って「新しい家族」を手に入れる2幕までの間で、千景の感情は揺れ動き続ける訳ですが。その揺らぎが物凄く繊細に、そして丁寧に描かれていて。
入団したばかりの復讐心に駆られるところとか、それこそウソかホントか千景さんの曲中に密とすれ違うところなんて、一瞬にして、そしてほんの一瞬だけ、背筋が凍りつくような表情をしたりするところから、2幕で監督に稽古をしようと言われてからの感情の揺らぎ、さらには監禁後の茫然自失な姿まで。千景の心の柔らかい部分や弱いところまでしっかりと描き切ってくれたからこそ、あそこまで説得力のある作品になったんだろうなぁ。

劇中劇ラスト、嘘つきは魔法の始まりに「感動的なフィナーレのためにらしくないことをしてみようか 第二部の幕開け」って歌詞があるけれど。千景をまさに体現するような言葉だと思っていて。そしてエーステのACT2の幕開けとも掛かっているからずるい。オーガストに語りかけるところから嘘つきは魔法の始まりまでのシーンは、この春ACT2の公演が凝縮されているようで素敵だったし、本当に大好きでした。

次の春組公演の時は5+1ではなく6人の春組として、そしてガウェインとして生き生きと輝いている千景さんが、そう遠くないタイミングで見られますように。


そして新劇団員という訳ではないけれど、今回からエーステ初参戦だった高橋真澄についても少しだけ。
お話的にもお父さんと向き合っていく部分などがあってそういう風に見える面もあるけれど、物凄く純真な子に映りました。まぁ監督への感情をどう捉えるかによっては純真って言葉は適さないのかもしれないけど。。。なんと言うか、しらいむの真澄や牧島真澄に比べてサイコストーカーみが下がった感じ?笑
それが特に空港でのシーンなどで良い方向に影響していた気がしていて、ACT2での真澄の成長ともリンクしているようにみえたなぁって。
たまたまなんだとは思うけれど、雄三さんが劇中で言っていたのと同じく、新しい劇団員が中心になるストーリーで、千景さんだけでなく真澄にもフォーカスされる内容だったから、観れた瞬間もあった気がするので、このタイミングでこのストーリーで良かったなと改めて思うなどもしてました。高橋真澄のことも好きになれて本当に良かったなぁ。

月下と「家族」

空港〜1幕ラストまでの部分が本当に大好きで。春組の温かな家族としての絆、密の憂虞した様、そして千景の復讐への執念、そして絶望感が垣間見えるから、観ていて温かな気持ちになると同時に、物凄く苦しくなるシーンでした。

空港で「俺たちと一緒にいようよ」と咲也が言ってからみんなが寄せる言葉が温かすぎて。そして真澄の「家族になりたい。アンタ達とずっと一緒にいたい」が心からの言葉であるのがまっすぐに伝わってくるから、「血の繋がりはなくても大切な家族」ってことへの説得力が増すし、これまで春組が育んできた、深いところで繋がった絆がみえてくるんですよ。
きっとあのシーンこそ、一五一会で「家族みたい」と言っていた春組が、「みたい」ではなくて本当の「家族」になる瞬間。なのに、その温かい瞬間も一瞬で。エイプリルとディセンバーのやり取りによって一転、そして振り返った千景の顔には不敵な笑みが浮かび、1幕はラストを迎えます。好きと観てて辛くなるがこれほどまでに共存する事があるんだなって痛感するくらい、毎回カロリー持っていかれながらみてたし、観る側ですらこんなんなら、演者側の消耗具合はどれ程なんだろうとも思ったりしてました。こんなハードな内容をあの公演数やり切ってくれたことに改めて感謝でしかないよなぁ。

あとは、これまでのエーステ楽曲と比べて、かなりミュージカル的な意味合いで歌が使われてるって事も、このシーンが好きな理由の1つなんですけど。このシーンはみんなの想いが1つの歌となって、積み重なって響いていくからこそ、深みが生まれていて。歌詞が重なって、でも同じ言葉なのに全く異なる意味合いが生み出される、その様がすごく好きだった。最後に一度だけ「あぁこれが家族という名の」って春組のパートを千景も歌うけど、意味も温度も全てが異なっていて。そのコントラストがあまりにも明瞭に描かれるから、あまりにも重い。
公演を重ねるごとに、「家族だってさ」と歌う千景の目や表情が変わってきたのも印象的で。ディセンバーへの憎悪の念が剥き出しになってた回もあれば、迷いや葛藤みたいなものが見え隠れしているような日もあった。そして凱旋公演辺りではそう言った相反する感情が入り乱れてるからこそ、ディセンバーへより強い圧を放ってきてるようにもみえました。
1人で恐れ、怯えた様子だった密を、凱旋公演からは紬がその様子にすぐ気づき、寄り添ってて。そうやって新しい関係、居場所を見つけた密、そして「家族ってなんだろ、繋がりってなんだろ」と歌う春組を眺めている千景の姿を観てると、密じゃないけどよく耐えられたよなって思ったり。

そして2幕。ディセンバーは、"あの日"の出来事を語るところで、オーガストとエイプリルと3人で過ごす日々に対して「俺は満足していた」って心底嬉しそうに、慈しむような視線で話していて。そして自害薬を飲む時も初めは震える手を押さえ込みながらなのに、エイプリルの前で「家族がみんな取り戻せる」言うときは確固たる態度をとっていて、そしてその家族にはエイプリルも含まれてるのが伝わるから、やっぱりディセンバーにとって2人は大切な家族だったんだなって改めて感じられて。特に月下の関係性については、あの演出で、そして何よりあの2人が演じてくれたからこそみれた景色だなと思ってて、舞台として観れて良かったと心底思うし、自分の中での解像度も上げられた気がする。
あと、密は2019年の秋冬公演から出演しているので3年以上の月日が経つわけだけど、ようやくエーステでも密の核となる過去や組織に関する部分に触れられるまでストーリーが進んだのかと思うと、感慨深いものもあった。第5幕のめざめる月は、A3!の原作ストーリーの中でも絶対にエーステでもやってほしいと思っているうちの1つだったので、観ることが出来て本当に嬉しかったなぁ。
月下を演じてくださったお2人に心からの感謝を。そして次は冬組公演の時で、再び家族の絆を取り戻した千景と密の姿が観れるのを、楽しみにしてます。

地方公演を経て

最近は東京公演だけの舞台が多くて、地方があっても大阪や京都あたりの1都市だけって印象だったので、こうしてガッツリ地方公演ある作品に触れるのも、実際にそこそこ遠くまで遠征するのも久々だった気がするなぁ。維伝の福岡公演ぶり…?? (書いてないだけで、この2年のうちに京都・大阪公演行ったのも実はあったりするけど、まぁそれはノーカンで。笑)
実際に行ってみると、あぁ、地方公演ってこんな感じだったなぁ。と思い出してきて、もうそれだけで楽しかった。周りのおたく達の大半が多ステ勢なのも、日替わりの内容やそれに対する客席のリアクションも、カテコ曲みんな完璧に踊れる様も。確かに地方公演ってこんな感じだったよねって、それだけでワキワキしちゃった。あとおたく達の服装が東京よりカラーギャング多いのも良き。香川は席に恵まれてたわけでもない公演が多かったけど、客降りでもたくさん幸せをもらえたのも嬉しかったなぁ。

そんな感じで楽しみ尽くし、ロスりすぎた結果、香川千秋楽後にホテルでひたすらゲネ映像をリピート再生してたわけなんですが。東京公演の頃と比較すると全然違う表情や表現してる部分がたくさんあって、それがロミジュリ冒頭の地方公演のくだりとも重なって。なんともいえない気持ちになったんだよなぁ。うまく言葉にできないけど。
夏組の時は大阪しかなくてちょっと残念だけど、何かしらの機会でまた遠方にも遠征行けたらいいなぁ。

凱旋公演

日替わりや会場替わりはみたことあるけど、公演期間の途中から参加するってパターンは個人的には多分初めてだったんですけど。だから凱旋公演から紬が来ることで、どんな感じになるのかなって期待する反面で「+1」に見えてしまったら嫌だなぁとも、実は思ってたりしました。推しが好きな作品に出てくれるからって純粋に喜べない面倒なやつで申し訳ない…。でも、実際始まってみると紬が来たことによって説得力?納得感?が増したなぁって印象で。物凄く嬉しかったし、安心したって気持ちもありました。

例えば、初恵さんに尋ねて説得するシーンが凱旋から追加されたことによって、その後の手紙の意味や重みが増したし、何より1幕最後の寮に戻ってくるシーンで密に寄り添っている姿が本当に素敵だった。密の様子に気づいて肩を抱く紬をみて、何かあった時に1人にじゃない、1人にさせないのが冬組の在り方なんだろうなぁと思えて。そうやって運命共同体であることを体現してくれたこともそうだけど、香川公演までと比べて、丞の存在をより感じられて、やっぱりリーダーの存在意義って大きいんだなって感じたり。
だけど!!!それでも「一蓮托生」を聞けなかったことは、一生根に持ってやるって気持ちだからな…!!!根に持つシリーズ(?)でいうと次の冬組公演で千景さんが至へ「茅ヶ崎、ちょっと目つむってて。」って言うあたりのくだりがカットされたらマジで泣いてしまうんだけど、現時点で99%くらい険しいのが分かってしまっていて切なすぎる。

荒牧さんのおたく視点での感想を言うのであれば、やっぱり凱旋始まってすぐの公演は、本人も言っていた通り緊張してるんだろうなっていうのが観ていても伝わってきて。そりゃ立ち位置も動画で覚え、ゲネもなしで本番を迎えるような状況で、あの仕上がった座組に入り込んでいくのは本当にプレッシャーも凄かったと思うんですが。でも公演数を重ねていくうちに伸び伸びと、何なら千秋楽の日替わりは伸び伸びしすぎなくらいに、生き生きと演じてる姿がみられて嬉しかったなぁ。樽枝のテーマも「魔法使いと弟子」ってエメラルドのペテン師の称号を持ってきてくれたのもテンション上がったし。でも次の冬組公演ではしっかり最初から参戦で、もっとギア上がり切ったところまでみられますように…!!!

おまけ:個人的に好きなところ

最後に個人的にツボだった部分や好きなシーンについて、延々とあげていきますよ!
言ってしまうと全部好きなんだけど!でも、特に好きだったところだけピックアップしてみた。。。はずなのに長い(笑)

  • ロミジュリ
    • まさかのロミジュリスタート。また観れるとは思ってなかったからびっくりすると同時に、高橋真澄の歌唱力を生で目にしてひたすらビビった
    • 「地方公演もいよいよ千秋楽っすね!」って台詞を旅公演を経てから聞くと感慨深いものがあったよなぁ
    • 「今の俺たち」って言葉や「あの2人本当に逞しくなったよな」ってところからも窺えるけど、冒頭そこそこの長尺でロミジュリをしっかりやったからこそ、ACT1から時が進んだ、春組メンバーの成長がしっかり感じられる気がする。だからこそ、ACT2が開幕したんだなぁって実感できた瞬間でした
    • 寮に帰ってきたとき、シトロンの持つカバンにシトロンジュニアがいたり、甘エビのストラップがつけてたのを見つけてついついニコニコしちゃってた。あと地方公演以降はその地域で有名なお土産出してきたりも楽しかったなぁ〜
    • 「素性がはっきりしてる人の方が良いから」って咲也が言った時のシトロンがね。。。ここだけじゃなくて全編を通じて、シトロンの表情からこの先の展開が過ぎる瞬間が度々あって。。。。
    • シトロン筆頭に、と言うか9割型くらいシトロンが本当に自由すぎるし、その結果中々の頻度で密が笑っちゃってたの可愛かったです
  • ANSWERS
    • 曲が良すぎるし、セットもいきなり回り出すし、あまりにも最高で冒頭からブチ上がりすぎてた
    • このタイミングではまだエイプリルとしてしか出てこなくて、春組5人なのがちょっと寂しいんだよな。。ストーリーとしてはこのタイミングで出てこないのが正解なんだけど、だからこそ余計に寂しくなってしまう部分がある。。。。
    • 最後にルーキーズのシルエット出てきたのがちゃんと新キャストの(染谷千景のシルエット)だからもしやと思ってたら、本当に夏秋も実際のキャストシルエットだったし、ならガイさんも早く教えてくれよの気持ちで見てた
  • 入団(新劇団員千景さ〜ん♪)
    • 「劇団に入れてくれればなんでも」のあたりから千景さんの視線が雄弁になってくるし、密に「卯木千景です。」って手を差し出すところなんて声色の差とか上手と下手をみる時での視線の温度差が繊細すぎて、開始早々で頭を抱えながら勝利を確信してた。。。ありがとうございます。。。。。
    • 凱旋からは紬が増えて、誰もいなかったはずの下手側に立つことになったが故に、「卯木千景です。」のあとの表情の切り替えがより細かく行われるようになって、最高でしかなかった。。
    • ウソかホントか千景さんがペテン師の憂鬱のオマージュだなんて。。。。。。あまりにも。。。あまりにも最高。。。。。。。
    • ちょっと…って顔して至には薔薇あげないのが、千景さんだなって感じがして良き
    • 日に日にゆっくりになってゆく早口言葉に安心感を抱いてました
    • 密とすれ違う瞬間の千景の表情があまりにも好きなんだけど、千秋楽配信バッチリ抜いてくれてて感謝しかない
    • あまりにも千景さんをガン見してたせい&席に恵まれたことも相まって、開幕2日目にして薔薇だったり、劇中劇のステッキとか仕掛け、というか仕込み全般的にかみえてしまったことをここに懺悔します。。ごめんな。。。
  • エイプリルとディセンバー
    • エイプリルがディセンバーに話しかける部分は、いろんな表現をみせてくれたシーンの一つだと思うんだけど。「どういうつもりだ、ディセンバー」って言う怒声や、見下ろす冷たい視線の中に、戸惑いや迷いみたいな感情も少しだけ見え隠れしていた日もあったのが印象的だったなぁ。そういう感情がなければ、劇団に入るなんて面倒な手段を取らないと思うので。。。だから、そういう感情の片鱗が見えたような気がしたことで、またここでも頭を抱える羽目になってました。。。
    • 「そんな奴ほっとけよ」って話すエイプリルが確実に若い。最高。(語彙力喪失)ここのシーンをはじめとして、エイプリルとして出てくる箇所は声色や佇まいとかを変えてくるんだよね。だから一発で千景かエイプリルなのかが伝わるようになってて。そして表情もエイプリルでしかないから本当に好きで。必死にならないと見えないから、常に必死でガン見してました。。。
    • というかエイプリルの組織衣装のフード部分、途中から針金入ったよね…?それによって表情の見え隠れ具合がより絶妙すぎて。。。衣装さんだけでなく、照明も最高だったし、それらをうまく使って魅せてくる染さまが優勝すぎる。指輪も存在を強く押し出すシーンもあれば、黒衣装とかだとうまく見えないように工夫してたりと、本当に細かいよなぁ
  • 綴大先生
    • 月下に打ちひしがれてるところ、いきなり綴大先生が「朝が…来てしまう…」って呻き、歌い始めるから衝撃がすごい。面白すぎるけど、どういう感情でみれば良いんだ?っていつも思ってた訳なんですが、あそこは応援する気持ちで観るのが正解なんですね!!?
    • そもそも本来のメインストーリー上だと、千景さんへのインタビューや、カフェでの会話などを経て、思い悩みながら書き上げる、その辺りがこの曲に集約されてるわけでしょ??ほんとエーステをずっと支えてきた前川綴だからできる表現だよなぁって感心するけど、脱稿!最高!って歌ってる姿みると、やっぱりどうしても笑っちゃうんだよな
  • 稽古場
    • 千景さんが稽古場に来た綴を気にかけて、労ってあげてるのが割と好き
    • 多分初めてみた時、真澄がでとちって、こういうものなの???って凄い困惑した記憶が。。それはそれで面白かったけど(笑)
    • 初回の読み合わせだと、特に咲也と視線が合わないのが鮮明に描かれてて。視線が合わないどころか、咲也が千景の方を見るとむしろ顔を背けるくらいの勢いじゃん。
    • 監督と2人で話すシーンで一気に温度が下がるのが凄すぎて凄い(語彙力)「触れたら許していなかった」でさらに激昂するけど、原作のシーンを少しカットされてのあのセリフになってるから、いきなり怒るじゃんって感じはあるけど(笑)でも映像じゃなくて舞台で伝わりやすい微妙な差分をうまく表現してるなぁってここで改めて感動しちゃうというか、近くで肉眼で見ると普通に怖くてビビるレベルの迫力すぎた。。。
    • 咲也が来た途端、表情整えるものの蓄積された苛々が隠しきれてないのも良いよな〜!!コイン勝負も笑顔ではあるんだけど、胡散臭い笑みだし、明らかに面倒そうな様子が見え隠れしてるよね。そして、「じゃあ、お疲れ様」のじゃあで監督を見る視線が絶対零度なんよ。。
    • 雄三さんからダメ出しされた真澄が戻ってきた時によしよしってする千景と思いっきり嫌がる真澄のやりとり好きだったので円盤収録してください
    • シトロンのターンで雄三さんに「悪くねぇ」って言われたあと、本当に自由すぎてヤバい。毎公演とにかく自由。というか今回は全体を通じて日替わりのシトロンが生き生きとしすぎてて本当に楽しい
  • まるまるまとまる大作戦
    • 曲中で柱滑り降りる姿がめっちゃ運動神経悪そうな茅ヶ崎至。
    • みんなが楽しそうに歌い、踊ってる中で最高に気がない拍手してみたり、振り返った瞬間、視線で人を殺せそうなくらい圧を放ちながらも、またすぐに胡散臭い愛想笑いをしてくる千景さんよ。。。
    • その蓄積でストレスフルな状態だからこそ「俺たち千景さんともっと仲良くなりたくて」「じゃあ俺から一つ提案なんですけど」って咲也に言われたあと、振り返りざまに顔が引き攣るんだよな。。。こんなに愉快でしかない曲なのにマジで末恐ろしい表情なんよ。。。そして凱旋あたりからの引き攣り具合が、よりキレ具合が増したよね。。。。本当にここ大好きすぎた。
  • 岬さん登場〜空港
    • 真澄父も目力強いよね。。。そして良い声すぎる須賀。
    • 綴を止めて割って入るところとかから、至がこれまで春組最年長だったんだなぁって実感したり。。。
    • 咲也だからこそ「本当はずっとみんなと一緒に舞台立っていたいはずですよ」って言い切れる、それが咲也の強さで春組リーダーたる所だなぁって。
    • 監督だけだけじゃなくて、春組やカンパニーのメンバー含めて抱く感情として「いつまでもこの場所にいたい。だってここは俺の居場所だから」って言い切るのが真澄の成長だし、でも最終的に踏み出しきれないのが成長中なところでもあるんだろうなぁ。
    • 誉さん押し出して全力でドア閉めるシトロンも、ドヤ顔で戻ってくる誉も愛おしいよな。前のシーンで思いっきり泣きそう(というか泣いてる)だから持ち直させてくれていつも感謝してたよ。。「知らない!」が本当に良すぎたから凱旋でなくなったのがちょっと残念ではあった(笑)
    • 凱旋から追加された初恵さん宅への訪問シーン。家族だから、じゃなくて芝居の話で説得しようとするのが芝居馬鹿の紬らしくて良かった。というか、紬が初恵さんに空港へ一緒に行こうと言うにも関わらず、空港のシーンになるといきなりログアウトしたのには、どこ行ったの??って笑ってしまったよね。
    • 綴の「仕方ないですよ。親が決めた事なんだから」「この前言われただろ。所詮は他人だって。」「どうして大事なことは言わないんだよ」「俺たちと一緒にいよう」という一連の台詞が、公演のたびに変わってて、その日の気持ちを乗せてるんだなって、これぞ舞台って感じるシーンのひとつだったし、凄く大好きだけど観てて苦しくなるシーンでもあったなぁ
    • 岬さんが高圧的な人で終わるのではなくて、ただ不器用なだけなのがしっかり描かれてて良かったなぁ。少し躊躇いながら手を差し出すところも、「元気でな、たまには連絡を寄越せ、電話にも出ろ」ってすごく温かい眼差しで言うのも本当に好きだった
    • 「きっとこの関係が」辺りのハモリがとても好き。だけどこのあたりから毎回泣きすぎてしんどさが凄いんだよ。。。。
    • 「俺の初恋は終わったのかもって凄く怖かった」のくだりからシトロンの「ヨロだよ!」も暖かくて。春組が本当に家族になれたんだなって感じるタイミングだった
    • 1幕最後は常に千景と密を観てしまってたせいで春組5人のわちゃわちゃを一度も観れなかったのが悔やまれる。。。。。。目が足りないんだよ。。。。そしていつもガン見しすぎて東京楽の配信見てようやく下手にオーガストいたのに気づいたのは本当にごめん
  • 2幕冒頭〜告解要求
    • 2幕冒頭の座り方、恒常カードのそれなんよ〜!!!!ありがとうございます。。。
    • 東さんと誉さんが毎回可愛いからにこにこしちゃうし、凱旋に入って紬が増えてからはより自由度が増してヤバかった。。。千秋楽まさかのフリースタイルとかさすが冬組強い。。。。。
    • 「カミカミシね!」に対して「神隠しね!」ってツッコミ入れるはずが一緒になって「カミカミシ」言っちゃった日があって、自分でも気づいて動揺してる綴、可愛かったなぁ(笑)
    • 「待ちましょう」って言い切る支配人、格好良かった
    • 春組稽古&千景と監督の会話シーンの後ろで桜の木の下でが流れるのはずるいよ。。。ここの千景さんの表情から揺れ動く様が垣間見えて本当に好きだったなぁ
    • 密の怯えてる姿に優しく寄り添う冬組が、春組とはまた違う温かさがあって良いよね。。。「その罪はどの程度の重さかね」からの流れを受けて、運命共同体の重みが増すと言うか。個人的に、春組が本当の家族になったんだなぁと感じるのが1幕最後だけど、冬組はこのシーンなんだよ。だからこそ丞の「一蓮托生だ」をどうしてを聞きたかった。。。。。(何度でも言う)
    • 一度稽古に付き合った結果、「何をやってるんだ、俺は」って苦しそうな顔をするのも、「立ちたくてしょうがない気持ちにさせる?本当に馬鹿だな?」って言う言い方も、確実に1幕とは違い、葛藤して苦しむ姿があるんだよな。。。
  • あの日
    • オーガストが仲裁に入ってマシュマロ渡すと安定で密は秒で食べるんだけど、その前後切り替えが秒過ぎて流石すぎるんだよな。エイプリルと千景、ディセンバーと密の切り替えが細かすぎて。。。
    • 海の崖のシーンをみてる千景の表情がさ。。。ディセンバーが自害薬飲もうとする時一歩踏み出すのも、また。。。。
    • 「家族がみんな取り戻せる」ってまた自害薬(記憶を失う薬)を飲もうとするの、確かに証明する方法としては正解だけど、エイプリルに対して余りにも酷すぎない…?
    • 「エイプリル、ずっと1人にしてごめん」って言葉に謝るのは1人にしたことなんだなって、また号泣しちゃうポイント。。。。
    • でも、「たった2人の家族を一気に失って、悲しむことも許されず、憎まなきゃいけなかったなんて」まで分かってるなら、自害薬飲もうとするなよって脳内でキレてしまうわたしがいる(笑)
  • 出所祝い
    • 日替わりの愉快さと前のシーンとの温度差に稽古場に戻るといつも風邪引いてたよね。ちいちゃい春組も替え歌シリーズも本当にどの回も面白すぎたなぁ。東京公演の時、淡々と小道具回収して雄三さんに怒られてる至にもじわじわ来たし。エンジェルナンバー言い出した時は、笑うの我慢するのしんどすぎてほんと涙目になりながら笑ってたよね(結局笑ってる)。とにかくこのコーナーは足の長いツッコミ、そして雄三さんお疲れ様の気持ちでした!
    • 稽古での千景はボロボロで、軽快さも軽薄さも微塵もなくて、「騙される方が悪いんだ」って台詞も、その後の「お疲れ様」って去っていく後ろ姿も、今にも崩れてしまいそうで。。。
    • スーツケースを持って去ろうとする千景さんに対して「戻ってくる気ないくせに」って言いながら咲也に電話かけるのとか、前の稽古のシーンで千景を気遣って見遣ってるところとかをみてると、やっぱり咲也だけじゃなくて至もいたからこそ劇団に残ることになったんだろうし、最終的に舞台は成功させることができたんだろうなぁって改めて思ったり。今作で至はここぞっていうシーンがそこまで多くないんだけど、でもしっかりと爪痕を残していった立石至に感謝だなぁ。
    • 千景が最後に一度振り返って寮をみるけれど、春組として過ごした時間から生まれたその一瞬があったからこそ、咲也は間に合って引き止められたのかなぁって思ったりしてた
    • 綴が「関係ないっすよ。千景さんはもう俺たちの家族なんですから」って言う姿に、真澄の騒動を経て成長したと言うか、またひとつ確固たる絆が出来たんだなって伝わるよなぁ
    • 布団を思いっきり足で蹴ってる、足癖の悪い千景さん、好き
    • 咲也が家族という居場所を歌うところから「おやすみなさい、千景さん」って言われるまでの表情も、東京公演から凱旋に至るまで色んな表情を見せてくれたシーンのひとつだったよなぁ。しっかりと温かい眼差しで伝えていく日もあれば、泣きながら歌う日もあって。日によって色々なアプローチがあったけれど、どんな日でも変わらずに「でも、そんなことよりも、大事なことがあるんです」と真っ直ぐ伝える咲也の瞳が本当に素敵でした。
    • 綴の寝言、毎公演物凄く楽しみにしてたよ〜!!
    • 寝てるシーン、配信で見たら想像の倍以上シトロンと至の抵抗力が強くて思わず笑っちゃった
    • 初日に密が「春組はきっと大丈夫だから」って言い切るのも、「頑張れ、エイプリル」って言うのもやっぱり愛おしいよなぁ。
    • ここの支配人の日替わり要素も好きだったけど、密の事好きすぎて笑った。友達とも支配人って月下推しなの??って話したり。でも可愛いよね、分かるよ〜!!
  • 劇中劇:エメラルドのペテン師
    • いきなりの長台詞、あの勢いで喋り尽くすことによって、一瞬にしてオズワルドの軽薄さだったり、信用ならない様が伝わってくるから、冒頭のシーン本当に大好きだった。というか綴がやってたバイトの役そのまんまで「カモ」なんだね(笑)カモっぽい少し頭の弱い感じ出ていてオズ様もカモも最高だった
    • 冒頭でメガネを売りつけようとしてるオズワルドが「わたしはあなたに得をして欲しいんです」でやった仕草と同じことを東の魔法使いの時に「恩に着る」って言いながらやるのが凄く好きだったなぁ。というか冒頭のオズ様、凱旋公演最後の週とかどんどん距離が近くなっていってましたね!!!!?
    • エメラルドのペテン師は全体的に照明や映像の使い方が大好きで。劇中劇オープニングでお城にタイトルが映るところだったり、ラストの虹の照明とかも本当に素敵だったなぁ。
    • リックの「ピャー」って鳴き声、とても良いよね
    • 「どんな魔法(言葉)も使い方次第さ、言葉(魔法)と同じ」の歌詞が印象的だったし、とても好きだった
    • 西の魔法使いとオズの会話の中で「いつも完璧な先輩が必死になってる姿はメシウマだなって」「喧嘩売ってる?」って言うけれど、本当に至の言う通りだし、でも必死になりながらも茅ヶ崎には絶対言い返すのは間違いなく千景さんだなって改めて商社の関係性が見え隠れするシーンでここも好きでした
    • そしてそのあとくるって帽子回すのあまりに格好良すぎた(度々危うい回とかあったけど。。。)し、テーブルクロス引きにせよ、帽子を使ったアクションにせよ、演出側から求められるものをさらに上回って魅せつけてくる染さまには本当に感謝でしかなかったなぁ
    • セットが回転しながら「言っただろ、俺の目はなんでも見通すのだとペテン師オズ」って西と東の魔法使いが出てくるところがあまりにも良すぎて毎回沸いてたし、ここのオズ様の表情やよろける様が最高すぎて、毎回目が足りないからせめて寄ってくれ??って意味わかんないキレ方しててごめんなさい
    • 魔法を授けたあと、リックがオズに向かい「サンダー!」って放とうとしてた回があって大爆笑したよね。東京公演だったかなぁ?日替わり要素の中でかなり上位に食い込むレベルで個人的にツボでした。あとは香川公演?とかでひたすらにメガネの調子が悪いオズ様も好きだったなぁ。そんなメガネ捨てちまえ!って脳内でツッコミ入れてた
    • 一世一代の大ペテンのサンダーの言い方、愉快すぎるし、そもそもリックに教えてあげた手の振り方と全然違うから、もしペテンじゃなかったとしても使えるわけないだろうって思ってしまったり
    • 劇中劇最後で「見守っていてくれ」からエンディングの一連の流れがリックとオズだけじゃなくて、咲也と千景の築いた関係性が垣間見えて本当に好き。エーステにおいて他の春組メンバーが本当に家族になった瞬間は1幕の寮に帰ってきた時、そして千景が「頭より先に体が認めちゃった」瞬間が舞台で寝ている時だと思ってるのだけど。この虹をかけて微笑んだ瞬間こそ、千景が頭でも認められて春組6人が本当の家族になれた時なのかなと個人的には思ったりしてます。
  • カテコまで
    • 真澄父の「頑張れよ」が暖かいし、泣きそうになりながら嬉しそうな顔する真澄からもまた別の家族の絆が見えて良いよね。。。
    • 誉さんが気遣って「外野」って言ったのに対して「知ってほしい」って一歩踏み出した密に、冬組の今の距離感が素敵。でも「外野」って誉さんが言うのは若干の違和感だから、やっぱり丞が言って欲しかった(しつこい)
    • そしてラストの月下2人。「ありがとう、千景」ってエイプリルじゃなく、オーガストが付けた名で、力強いあの視線で呼ぶ姿と、それを聞いて心からの笑みを漏らす姿をみれて本当に良かったなぁって毎公演思ってた
    • 千景の「悪いとは思ったが、無理矢理…」の言い方が公演が進むと共に愉快になってて。東京公演ではそこまでじゃなかったと思うのに、地方公演あたりから急にああなったから最初見た時は笑いと動揺が一気にやってきたもん
    • 「俺たちは家族なんだろ」の時の優しい視線が好きだけど。凱旋以降のしょうがないからの言い方があまりにも優しくて。本来の千景は誰よりも温かい人だと個人的には思っているからこそ、冒頭の突き刺すような視線からここまで温度を取り戻せたんだなって嬉しかったなぁ
    • 最初は発動しない真澄セキュリティがにここで反応してるのもまた関係性の変化だなぁって思うし、避け方と至の引き止め方とかも良かったよね。。。
    • 千景が家族になれたのは劇中劇ラストだと思ってるってさっき書いたけれど、それを一番実感できるのが2幕最後のANSWERSで。驚きながらも笑顔で一緒に歌ってる姿をみれたことて、やっと春組が6人になったんだなぁって感じられました。次冬組公演の時には、ちゃんとオープニングのタイミングから千景さんも出て歌ってくれるのかな。。。その姿を想像して今から泣いてるます(気が早い)




という訳でまたもや長いくせに言いたいことの1/10も伝わらない文章になってしまったと反省してます。もっとちゃんと書きたかったんだけどなぁ…。そもそもキャラの話をしたいのか、役者の話がしたいのか、それとも原作と舞台での違いの話がしたいのか、視点がまとまらなくて、恐ろしいほどに読みづらいものになってしまった自覚はあるんですけど、いい加減更新しておかないとお蔵入りになるので諦めの境地で更新ボタンを押します。笑



何度でも新しい魅力を見せてくれる素敵な作品、カンパニーだから。真澄じゃないけど、何度でもまた恋をするような。そんな幸せすぎる気持ちにさせてくれて、最高な時間を過ごさせてくれた春ACT2でした。千秋楽を迎えてから1ヶ月半も経つのにまだまだ別れが惜しいけれど、いよいよ明日から夏組公演も始まるので、わたしも新しい季節へと進んでいこうと思います。

2018年に幕が上がってから4年間という時間を経て、ついにACT2に突入し、待望の新劇団員が加入してくれて。ようやくエーステで6人揃って笑ってる姿がみれたことが、今は嬉しくて嬉しくて仕方がない。この愛おしい春の季節にまた来年も巡り逢えることを祈ってます。